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“知の体系”に近づく
いけうち・さとし/1973年、東京生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程を単位取得退学。アジア経済研究所の研究員などを経て、2008年より現職。専攻はイスラーム政治思想史、中東地域研究。
読書について、広く一般の読者に向けた話をする際には、いつもちゅうちょすることがあります。
以前、『書物の運命』(文藝春秋)にも書きましたが、父親がドイツ文学者で、家にはテレビがなく、本ばかりが大量にある家庭で育ちました。ですから、職業として本を読み、物を書いている今でも、本の買い方、読み方、置き方など、全てが普通ではないのです(笑)。