カウンターにいた二人の会話は下品か?
いらっしゃいませ。
bar bossaへようこそ。
最近、bar bossaの向かい側に大きな居酒屋が出来たのですが、そのお店、全面がガラスでして、外からどんな人たちが食事をしているのかがはっきりわかるんですね。
で、bar bossaのカウンターに座った男性たちが向かい側の女子会をやっている女の子たちを見て、「俺、あの子が好きだなあ」とか「あの子はこういう雰囲気だから俺なんか相手にしてくれないなあ」とかなんとかしょっちゅう盛り上がっているんです。
そして先日のこと、悪い男性二人組がカウンターでまたその「あの子が可愛い」をずっと言ってまして、一人の方が「俺はあの子のあの胸が触りたい」って突然ため息のようにもらしたんです。
実際、その女性はふくよかな胸をしていまして、さらにそれを強調させるような服装だったので、気持ちはわかるのですが、それを言葉にしてしまったらちょっと下品ですよね。それで僕が「それを言っちゃいますか。なんかあまりにも直球というか、まあ気持ちはわかるけど、もっとこう『あの子とデートしたいなあ』とかそういう風にオブラートにくるんで表現しましょうよ」って言ってみたんですね。
そしたらこう答えました。
「林さん、それは違う。男は仕事をするときでも、女性とデートをするときでも、ちゃんと最終的な目的を設定して行動しなきゃいけないんです。『なんかあの子とデートしたいなあ』ではデートが目的になってしまうからそのデートからは何も生まれないんです。『あの子の胸を触りたいなあ』って思ったら、じゃあどうやって誘うか、どういうデートにすれば良いのか、暗い場所にあるレストランが良いのか、それともバーで決めるのが良いのかって色々と作戦を考えることができるんです」
困ったものですねえ。でもこの話、彼らにとってあながち冗談だけではないんです。
その二人組の男性はもちろん既婚者ですごく悪い人たちなのですが、どちらも仕事ですごく成功していて、いろんな交渉とかビジネスの展開の仕方とか毎日が戦場で、常に「目的を達成するには」という考えで行動しているわけです。そしてその目的のために最適な方法を常に考えて行動し、そしてこの方法が上手く行かなかった場合はと代替案も用意しているんです。
悪い既婚男性の頭の中身
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