カレーハウスCoCo壱番屋で、カレーの辛さを1辛~10辛まで選ぶように、メンヘラが飲食店で売っていたならば。そのメニューには、レベルを選ぶ単位として、1重(おも)~10重(おも)という表記が採用され、単位はやはり「重さ」になるだろう。
お客様としては、もう毎日身につけてるかどうかも忘れてしまうくらい「軽い」、1重を好むメンズもいるだろうし、逆に「重め」を好む人は「あー、僕いま、持ってる、すごいの持ってる、もうすごいの毎日持ち運んでる。ほんと重い。重い。重い。重すぎて腰痛いけど愛してる」くらいを求めているメンズも意外といるので、最初からこうしてレベルが指定できたらマッチングするのに!
でもたいていは、「え、僕(メンヘラと付き合う男子は大抵、公の場で一人称が僕)が注文したの、4オモですよね? ちょっとこれ、重すぎません?」って店員さんに聞く頃には実際7重以上によってトラウマ的悲劇が生まれている頃……!
でもそもそもメンヘラって、前回も言ってるように自分のことメンヘラって認識してないからまさか自分がCoCo壱のメンヘラページに並んでるって思ってもみないから、自分が何重(なんおも)なのかももちろんまったく認識してない。
「お客様、こちらで重さをお選びください」
「えっと、はい」
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