拝啓、雨月メッツェンバウム次郎さま
雨月さんのコラムを読んでいると、 別世界の人なのに、なんだか馴染みのある悩みを抱えていて、 他人ごととは感じられません。
「こじらせ」は私も十分経験者だからです。
恋や愛というのは、「こじらせ者」にとっては命がけ。 それに悩むというのは、ごく当然で大切なことだと思っています。
それなのに、日本社会では、「色恋にうつつを抜かす」という言葉の通り、人生の優先順位の上位にくることはよしとされない風潮がありますよね。
だから、恋に真剣に悩む雨月さんと会って話をしてみたいなと思っていた矢先、東京滞在の最後の夜にお会いできることになりました。
今回は雨月さんの「私は旦那にモテればいい。〜「世界婚活」中村綾花さんとの会食〜」へのアンサーとして、雨月さんとの会食を振り返る年末特別編をお届けします。
東京は西麻布、雨月さんと初対面
雨月さんが指定してくれたのは、私が独身だったら怖じ気づいて足が震えるような西麻布の隠れ家料理店でした。
木の香りが漂わんばかりの和式戸を開けると、そこにはマスクと手術着を脱いだ、1人の男性が出迎えてくれました。その第一印象はというと……。
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