文章を書いていて楽しいのは、原稿料が振り込まれるとき—後編

著作が売れてもなお、ストイックに「負けのプロ」であり続ける異彩の漫画家・カレー沢薫さん。そんなカレー沢さんが語る、夫婦円満の秘訣とは? 文庫版担当編集のSさんも登場し、カレー沢さんが支持される理由を分析します。世の中の理不尽をうまいこと嘲ったエッセイ集、『負ける技術』。その文庫化を記念して行われたインタビュー後編です。『負ける技術』の抜粋掲載も併せてお楽しみください。

コラムを書いていて楽しいのは、原稿料が振り込まれるとき

— カレー沢さんは、日々「あ、これはネタになるな」とは考えながら暮らしているんですか?

カレー沢 「日々の生活で自然にネタが……」みたいな、しゃらくさいことは絶対起きませんね。「死ぬほど嫌だけど今からネタを考える」と、意を決して、ネタになりそうなことを思い出して、無理やり書きます。「降りてきた」なんてことは絶対にない。

S ということは、カレー沢さんにとってコラムを書くことは苦行なんでしょうか……。

カレー沢 当然楽しいことはありますよ、原稿料が振り込まれるときとか。

— (笑)。

カレー沢 それ以外は苦しいですが、「原稿料が振り込まれる」がコラム業の9割を占めているんで、おおむね楽しいと言えます。ただ、漫画だと、面白いことを思いついても画力が全くついていかないということが100回中5億回起こるんです。なので、表現したいことが大体そのまま表現できるという点では文章の方がいいなと感じます。

— これまた後ろ向きな理由ですね(笑)。


いい気になるのは“負ける技術”に反します

— 『負ける技術』を連載していた当時と今で、気の持ちように変化はありましたか? 文庫にまでなったことで自信がついて、文を書くこと自体が楽しくなったりとかは……。

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目指すべきは、“いかに負けるか”。現代を生き抜く必読書、ついに文庫化です!

この連載について

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人生は負けてるくらいがちょうどいい

カレー沢薫

世の中の理不尽をうまいこと嘲ったエッセイ集、『負ける技術』。その文庫化を記念して、著者のカレー沢薫さんへインタビューを敢行!“低姿勢をつづけていきたい”と、著作が売れてもなお「負けのプロ」でありつづけるカレー沢さん。担当編集のSさんも...もっと読む

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コメント

rosia29 負ける技術インタビューの後半です。昨日めでたく再重版が決まったので、より一層買って燃やしてください 3年以上前 replyretweetfavorite