飲食店で「ちょっと見てるだけです」
いらっしゃいませ。
bar bossaへようこそ。
先日、白人男性がお店にフラッと入ってきたので、「いらっしゃいませ」と声をかけたところ「ジャスト・ルッキン」と言われました。
この英語って服屋さんとかでなんとなく棚を見ていて、店員に「何かお探しですか?」と言われたときに「あ、ちょっと見てるだけです」って答えるときの言葉ですよね。それを飲食店で言うんだと思って、すごくびっくりしました。普通の日本人の考え方だと、お店に一度足を踏み入れた時点で「お客さま」ですよね。それを「ちょっと見てるだけ」って言われたのでびっくりしてしまいました。
でも、これ、実は過去に一度、韓国のソウルで経験したことがあったんです。ソウルのカフェって今、東京よりもお洒落で面白いお店がすごくたくさんあるんですね。で、現地でカフェの本も出している詳しい韓国人の女性に、ソウルのいろんなカフェを紹介してもらったんです。
いっぱいいろんなお店には行ってみたい、でも時間もあまりないし、胃もひとつだし、全部のカフェに入ることはできません。どうしよっかなあと悩んでいたら、その友人が「大丈夫」って言って、フラッとカフェに入って「ちょっと見てるだけです」みたいなことを伝えると、韓国のカフェのスタッフは全然驚かずに「どうぞ」みたいな雰囲気だったんです。
飲食店経営者の僕としては思わず「そんなことして大丈夫?」って聞いてしまったのですが、彼女は「大丈夫、大丈夫」って言うんです。飲食店に入って別に注文しないで中の内装や雰囲気なんかをただ眺めるだけって、日本以外では全然OKなのかもしれません。