※牧村さんに聞いてみたいことやこの連載に対する感想がある方は、応募フォームを通じてお送りください! HN・匿名でもかまいません。
「学校では、ふたりの関係は秘密です」
「親はオネエタレントを見るといつもチャンネルを変えます。とても言えません」
「そんな日本を脱出して、外国で同性婚して暮らそうねと話しています。今、いっしょうけんめい外国語を勉強しているところです」
私のもとには、そんなことを書いてきてくれる匿名の手紙が届きます。そして押されているのは、東京の消印ばかりではありません。
私はいま、考えています。同性同士では生きづらいことを理由に、生まれ故郷を後にする人たちのことについて。
それは、生きる場所を選ぶ自由があってこその旅立ちなのでしょうか。
それとも、「ここでは生きられない」と思わされたがゆえの、ある種の「亡命」なのでしょうか。
2015年11月5日。
東京都世田谷区と渋谷区における、同性パートナーシップ証明書の発行開始が大きく報じられました。この日のTwitterトレンドには「同性カップル」というワードがランクイン。渋谷区の同性パートナーシップ証明書取得第一号となった東小雪さん・増原裕子さん婦妻の笑顔の写真とともに、ほぼ全てといっていい割合のメディアが祝賀ムードでこのことを伝えていました。
わたしもまた、うれしい気持ちでいるひとりです。
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