日本の経営は効率が悪い?
11月9日にNHKで放送された「NHKニュース おはよう日本」で資生堂が社員向けの育児支援制度を見直すというネタが紹介されていました。
資生堂はこれまでは育児休暇や時短勤務を導入してきたことで有名なわけですが、育児中の社員にも、独身者や子供が育ってしまった社員と同じ勤務シフトやノルマを与えることにするそうです。この方向転換の理由は、小さい子供がいる社員と、そうではない社員の間で不公平感があるからとのこと。美容部員が時短勤務を利用すると、現場の人員が手薄になって、それが売上減の原因になっているのだとか。さらに執行役員が「お前ら甘えてんじゃねーわ。制度使いすぎだ」とのたまったそうです。すごい会社ですね。私だったらソッコーで辞めてます。
社内では賛否両論あるそうですが、ドン引きしたのは番組に登場した有識者やアナウンサーが、時短勤務や育休は悪い、利用する人間は会社側に合わせろというスタンスでして、お前ら何言ってんのとしか言えません。そんな有識者先生様に教わる学生さんは不幸と言う他ありません。
そもそも、社員がたった数時間の時短制度やら、育休をちょっと使うだけで、人不足になって、現場が回らない、だから売上落ちた、というのは、はっきりいって、マネージメントの問題でありましょう。
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