こんにちは、外科医の雨月メッツェンバウム次郎です。
今回は人類に潜む、「容貌コンプレックス」という病理に迫ります。
結論は、「男の面食いは一生治らないから、無理して治そうとするよりも、今美しく、さらに美しくいつづけようと努力する女性を見つけるべきだ。」です。うーん。
さて、私の独身こじらせ友人(34)が最近付き合いだした女の子がいました。彼はかなりの面食いなんですが、その割に彼女はそうでもなかったのです。周りの友人はみな、「この恋愛は上手くいくのだろうか」とハラハラ見守っていたのですが、案の定1ヶ月で破綻。彼はひどく落ち込んでいました。
そこで我々こじらせ男子一同は彼を慰めるべく、「臨時国会」ならぬ「臨時こじ会」を招集しました。
まずは面食い氏の所信表明演説が、厳かなムードの中始まりました。
「第百八十回臨時こじ会に当たり、謹んで所信を申し上げます。面食い大臣として生を受け早や30余年、この間私を突き動かしてきたのは、自分を含むこじらせ男子の将来を憂える危機感です。」
「長い」「面食い大臣てなんだよ」野党からはコジ、いやヤジが早くも飛んでいます。
「この国家の明日への責任を果たすため、私は面食い大臣の辞任を表明いたします!もう美女はたくさんだ!という不退転の覚悟で、それほど美しくなく好みではない子と付き合ったのです。こうして、ここにいる全こじらせ男子の代表たるこじ会議員の皆さんに先鞭をつけるべく全力で付き合った結果、1ヶ月で別れるという結果に相成りまして候」
あまりの寒さに、ヤジもなく静まり返っています。