君はどれを選ぶ? 超豪華な音声ガイド
ガンダムが好きすぎて、『ラーメンズ・片桐仁のガンプラ戦士ジンダム』というフォトエッセイ本を発表したほどの片桐仁さん。これまでにガンダムをテーマにした美術展に行ったことは?
片桐仁(以下、片桐) ガンダムとアートといえば、2005年に上野の森美術館で「GUNDAM―来たるべき未来のために―」という展示を見ました。若いアーティストたちによる「ガンダム」をテーマにした作品がいろいろ展示してあって。ああいうの、いつか呼んでほしいなぁ。いろんな作品を見ましたけど、正直、俺のほうが「ガンダム愛」あるな〜って思いましたもん。
中へ入ると、展示の前に音声ガイドが。それも3種類。
白はアムロ・レイ役の古谷徹さん、赤はシャア・アズナブル役の池田秀一さん、黄はミライ・ヤシマ役の白石冬美さんが解説してくれます。全種類聞くために3周する人もいるんだとか。
片桐 何でも赤い色だと「シャア専用」って、いろんなところで展開されているけど、誰が始めたんだろうね。
宇宙戦艦ホワイトベースに搭乗!
さっそく1つ目の展示は、「オープニングシアター『大気圏突入』」。
片桐 ホワイトベースのブリッジからの目線で、大気圏突入のシーンを体験できるんだ。このガンダムは、お台場のダイバーシティ東京に実物大ガンダムがあるでしょ、あれをモデルにしてるんじゃないかな。
史上最大、制作資料1,000点を一挙公開
続いての展示は「メイキング・オブ・ガンダム」。こちらには『機動戦士ガンダム』制作に使われた資料約1,000点を、「物語のはじまり」、「近未来の宇宙で」、「戦争と人間の性」、「激突・モビルスーツ」の4つのテーマに分けて展示。
「物語のはじまり」では、「美術設定の準決定稿」の生原稿や「メカニックの最初期設定」の原画などが並びます。
「美術設定の準決定稿」
「メカニックの最初期設定」
片桐 ガンダムの生みの親・富野由悠季さん直筆、ガンダムの元になった「ガンボーイ」の企画書だ。草稿っていうのかな。
「機動鋼人 ガンボイ」(仮題) 企画書、「宇宙戦闘団 ガンボーイ」(仮題) 企画書
片桐 原稿用紙に書いてあるのは初めて見た。それこそ僕は、重厚な設定集をいっぱい持ってますからね。書かれていること自体はほとんど知ってるけど、さすがに市販のものは直筆じゃないから。
ストーリー構成案「ガンボイ(仮)または永遠のアムロ」
片桐 この色使い見てよ。めっちゃ玩具っぽい!
「玩具用設定 ガンダム」
片桐 そうそう、シャアはまだ20歳なんだよ。
「シャア・アズナブル」安彦良和
片桐 ブライトは19歳ね。
「ブライト・ノア」安彦良和
片桐 え、ガンドレー? 誰?
「ガンドレー(本編未登場)」安彦良和
片桐 あ、実際には登場してないキャラクターなんだ。