■「異性の恋人よりも同性の友人が大事」なテッドの心地よさ
何やら試写会に参加させて戴きまして、皆様より先に「テッド2」を見てきました。
「テッド」は正直、未見の時に相当、舐めていて、映画好きを自称する心の曇った人間たちが自分のアイデンティティを確保する為のさもしい映画に違いないと思っていたのですが、何となく見て冒頭の「大麻でキマってる目」をしているテディベアでクッソ面白いってなってそれでもまだ白旗揚げずに頑張っていたのですが、最終的に「認めるよ俺が間違ってたよ凄い面白いよ」ってなりました。舐めてて申し訳ないです。
字幕と吹き替え両方見たのですが、どちらかというと字幕のほうがいいです。独特のトーンでの英会話が、理解出来ないまでも耳に心地よいので。サウスパークとかのあの感じ。
テッドの心地よさは「異性の恋人よりも同性の友人が大事」という一点にあって、それをテディベアっていうアイコンに置き換えた辺りが絶妙だと思います。あれ人間同士だったらホモセクシャル的な印象が強すぎて意識高い軍団に蹂躙されていたはず。 実際の話、男同士の友情は昨今、すーぐそういう解釈されるので巧みに演出した印象。
そうじゃねえんだよ、ってのがよくわかるのが、テッドとジョンのやりとりにローリーが無理矢理、混ざろうとして「全然わかってない」って一蹴されるシーン。要するに恋愛して付き合ってても価値観まではそうそう共有出来ないしそういうのって「恋愛」よりも「友情」という形になってしまう。この辺のさじ加減がとても良い。
■「大人になれてない」人たち
30代半ばも過ぎて「大人になれてない」人たち僕も含めてたくさんいると思うんですが、そういうのがよく出てる。つか大人になったというより妥協したんだろって言いたくなるんですが。それはまあ面倒くさい話になるので置いておきます。
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