中村綾花
日本人はどうして長く夏休みをとれないのか?
8月も半ばに入り、お盆休みの時期に入ってきました。しかし、仕事で長期休みがとれない……という方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。今回、中村綾花さんが、パリのバカンスの実態をお伝えするなかでわかってきたのは、働き過ぎな日本人と、働かなさ過ぎるフランス人。しかし、そこから日本人が学ぶべきこともあるはず?
8月になるとパリがゴーストタウン化?
7月半ばになるとパリはバカンスの始まり。パリを出てバカンス地へ向かう人が増えてどんどん周りと連絡がとれなくなっていきます。さらに、秋に引っ越しを検討している私は、なんとしてでもバカンス前にアパート契約作業を進めたり、引っ越し先アパートのリフォームのため、修理工員さんと連絡をとったりしなければならなかったのですが……日が経つうちに各所アポイントメントがとれなくなってしまいました。あぁ、こうなったらバカンス明けの9月を待つしかありません。
8月のパリなんてゴーストタウン状態。近所のスーパーはバカンス時期を利用して閉店&改装したり、パリジャンたちの主食であるパン屋も閉店。日々私が買い出しに利用するマルシェの店の半分以上も閉店してしまいます。
こんな風にパリのバカンスシーズンは、アリの大群のように観光客が押し寄せる観光スポット以外、空っぽになって普段の生活に支障がでてきます。だからみんなバカンスを取らざるを得ない状況です。
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この連載について
中村綾花
“花の都”と称され、雑誌やテレビでもその優雅なイメージが特集されることの多い、フランスの首都・パリ。パンやスイーツはおいしいし、ファッションは最先端だし、歴史ある建物たちも美しいし、住んでいる人もおしゃれな人ばかり……と思いきや、パリ...もっと読む
著者プロフィール
ラブジャーナリスト、ライター。1980 年福岡県生まれ。県立長崎シーボルト大学(現・長崎県立大学シーボルト校)国際情報学部情報メディア学科卒。2010 年に「世界婚活」プロジェクトを立ち上げ、世界婚活の旅へ。2012 年、世界婚活中に出会ったフランス人と結婚し、現在はパリにてLOVEを調査中。その軌跡をまとめた『世界婚活』(朝日出版社)が好評発売中。日仏カップルや、現地のフランス人・日本人にインタビューをする日々。 パリを案内するプライベートガイド「パリジャンガイド」としても活動中。
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