ヨーロッパ女性のオフィスでの服装事情
日本では、職場でハイヒールをはきなさい、女性らしい格好をしなさいという圧力を受ける女性が大勢います。
男「女はなんでヒールなんかはくんだ?」女「他に選択肢がないんだよ!」
前回のコラムでは、女性らしさを要求されない職場もあること、そういう職場をあえて選ばない人は、実は、みずから女性性というものを活用しようとしている、単に狡猾な人間なのではないか、という私の考えを書きました。
今回は、読者の皆さんに、ちょっと視点を変えていただくために、ヨーロッパの女性の通勤やオフィスでの格好についてご紹介します。
ヨーロッパで通勤して驚くのは、通勤時に、日本のように高いヒールを履いている人の少なさと、オフィスでの服装のカジュアルさです。
私が住んでいたイタリアの場合、公共交通機関やバイクで通勤人の場合、そこが平らな靴や、ブーツが人気です。
そもそも、イタリアの公共交通機関は、ストが多かったり、遅れたり、壊れたりするので、バイクで通勤する人が多いのですが(しかも道が狭いので)、バイクといっても、日本の原チャリのような小型スクーターではなく、もうちょっと排気量の大きなスクーターや、中型自動二輪なので、バイクに乗るにはそこが低い靴やブーツではないと不便です。
道路は穴だらけだったり、石畳や大理石なので滑る上に、硬いです。だからヒールで歩いたりしたら、足を痛めるし滑ります。ヒールで通勤するのは、主に車通勤の人です。