子どもから大人まで、生きづらい人が増えている理由は?!
—— 小野さんの著書『傷口から人生。メンヘラが~就活して失敗したら生きるのが面白くなった』(以下『傷口から人生。』)を読ませていただいたんですが、奥谷さんの新刊『0歳~18歳までの骨盤育児』で書かれていることと、いくつか共通する点もありますね。
小野美由紀(以下、小野) 『傷口から人生。』は、過干渉な母親との葛藤だったり、不登校だったり、社会への不適合だったり、いろいろな発育過程でのトラブルについて当事者の視点から描いています。これは表向きは若い人向けの本なんですけど、一方、これから子どもを産みたいと思ってる人や、子育てに悩んでるお母さんにも読んで欲しい、という気持ちがあり、そういう人が読んでも興味深く読めるようなエピソードを数多く入れています。
—— 奥谷さんも登場するんですよね(笑)。
小野 そうなんです。2年前から奥谷さんの整体サロン「からだクリエイトきらくかん」で整体を受けるようになって以来、「悩んだり、グルグル考え込むようなネガティブな感情は、実はカラダにエネルギーがあり余っていて、それを消費しようとしてカラダが起こしている」というのを聞いて、なるほど!と思ったんです。「あ、鬱病だとか、死にたくなるようなつらい気持ちって、元気がないから起きるんじゃないんだ、実はカラダは元気なんだ」って。
奥谷まゆみ(以下、奥谷) 整体の仕事を長年していて、カラダについていろいろわかったことはあるけれど、余剰エネルギーの仕組みに気づいたことは大きな収穫で、なにより私自身がすごくラクになった。カラダを動かさないでいると、消費されなかったエネルギーは脳に行くんだよ。そうすると思考で消費しようとして、グルグル悩んだりしちゃう。カラダを限界まで使ったあとに「死にたい」って思うのって、実はむずかしいんだよね。
小野 奥谷さんがカラダの世界に入られたのは、なにがきっかけなんですか?
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